アリババと京東商城、AIを活用した畜産業界に進出

アリババと京東商城、AIを活用した畜産業界に進出

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yicaiglobal
Thu, 02/08/2018 - 09:59
アリババと京東商城、AIを活用した畜産業界に進出

(Yicai Global) Feb. 8 -- アリババ・グループのクラウドサービスであるアリババ・クラウド、四川省を拠点とするTequグループおよびDEKONグループは、AIを活用した養豚の本格的な運営に向け、アリババ・クラウドの開発したETブレインに的を絞ったトレーニングおよび研究開発を協力して行っていくと発表した。

Leiphone.comの報道によると、このプロジェクトへの投資総額は何億人民元にのぼると予想され、初期段階の理論的検証期間中、ETブレインによって子豚3匹に相当する雌豚の年間生殖力の向上、また死亡率および減少率の約3パーセント低下が見られた。

ETブレインは12月にアリババ・クラウドが導入したスーパーインテリジェント技術である。都市管理、工業の最適化、補完医療、環境改善、航空交通管制といった包括的な性能を統合し、したがって多次元認識、多次元的な認識および継続的な進化が求められるような複雑な状況下での迅速、最適かつリアルタイムの意思決定に役立つ。

アリババ・クラウドによれば、養豚場はETブレインが雌豚の生殖モデルを徹底的に学習できるような動画や雌豚の生殖に関するデータを多数所有しているという。

マシンビジョン技術に基づき、ETブレインはそれぞれの豚の血統、年齢(日数)、体重、飼料、運動強度および頻度に関する詳細を記録したファイルを生成し、それによって豚の行動や飼養上の特性、体重増加率に合わせた飼料を分析する。音響機能や赤外線による体温測定装置を組み合わせて活用することで、ETブレインは豚の体調不良を発見し(咳の感知など)、疾患警報を発することもできる。

また、ETブレインは1頭ごとの雌豚の年間生殖効率、すなわち毎年その雌豚が出産し、かつ乳離れした子豚の個体数を予測する。これは養豚場の経済的利益や雌豚の繁殖能力を判断するための重要な指標の1つである。ETブレインは生殖力が低下している雌豚の選別も提案する。

アリババ・クラウドのパートナー企業であるTequグループは、農業の産業化分野において中国ではリーダー的企業である。Tequグループは2020年までに年間1,000万トンを超える飼料の売り上げを達成し、豚の年間給餌量は1,000万トン、養鶏量は25,000万トンを超えると予想されている。

また京東商城も畜産分野に進出し、昨年はAIを活用した養鶏プロジェクトを立ち上げた。5月、リュー・キンドン氏は京東商城の貧困撲滅プログラムである「大地を自由に走り回る鶏」プロジェクトについてソーシャルメディアに投稿した。京東商城は、「大地を自由に走り回る鶏」は放し飼いの状態で飼育し、脚に歩数計を取り付けことを条件として、歩数が100万歩を超える鶏を無条件に相場の3倍で買い取る。

京東商城は養鶏プロセスに自社の「モノのインターネット(IoT)」を統合することで、生産定量的モデル、飼育管理システムおよびAIのアルゴリズムを適用した飼育小屋環境制御システム間の連携の実現を目指す。自動給餌、給水、廃棄物の除去に加え、システムの活用によって鶏の摂食、排泄、その他の生理的な状態を管理、特定し、通常と異なる雌鶏の鳴き声を区別することで病気の診断が可能となる。鶏が病気に罹った際には、伝染病の専門医がオンラインで処置し、薬剤を処方する。

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