深圳のビットコイン採掘機器販売業者、ビットコイン価格低下のため苦境に

深圳のビットコイン採掘機器販売業者、ビットコイン価格低下のため苦境に

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yicaiglobal
Thu, 02/08/2018 - 12:45
 深圳のビットコイン採掘機器販売業者、ビットコイン価格低下のため苦境に

(Yicai Global) Feb. 6 -- 中国広東省南部の深圳市ビットコイン採掘機器販売業者は、仮想通貨の価格がこの数週間にわたって急速に低下したことで苦境に陥っている。

「我々は採算割れで機器を販売している」と、市内のSEG Plaza, Huaqiang North Roadに拠点を置く、ビットコイン採掘機器販売業者であるWang氏は語っている。

ビットコインブームは、市内のWang氏や他のビットコイン採掘機器販売業者の事業を‘金鉱’に変えた。しかしながら、この数週間のビットコイン価格の下落によって機器の販売が不振となった。販売業者が高い価格で以前仕入れた在庫をさばくのがますます厳しくなっている。

あるロシアの業者は、Bitmain Technologies Co.が製造した相当数のA3 Antminersを1台当たり4万元(6,357米ドル)で仕入れた。彼は当初はロシアでそれらの機器を利益を上乗せして転売するつもりだった。しかしながら、ビットコインの価格が毎日1,000元(158米ドル)から2,000元低下しているので、最終的に1台当たり約3万元で処分せざるを得なかった。この実例は、ウィーチャット(微信)を通じて深圳のビットコイン採掘機器販売業者のコミュニティに素早く広がった。

どのようにマーケットは崩壊したか

Bitmain Technologiesは、A3 Antminer を工場渡し価格2800元で2018117日にリリースした。中国と海外市場でわずか6,000台のみが供給された。

供給数が少なかったため、初めは価格が急騰した。124日、その機器はSEG Plazaで約4万元の値を付けた。Yicai Globalとのその日のインタビューで、Wang氏は記者に対して、製造機器の価格はビットコイン価格と足並みをそろえて動くので、市場で生じるどんなトラブルも製造機器の売れ行きに大きな影響を及ぼすことを懸念していると語っていた。

彼の懸念は現実のものとなった。ビットコインの価格は先月末から急速な低下を続け、A3 Antminerの価格も126日につけた45,000元をピークに、ビットコインと同様に低下を続けている。A3の価格は急落し、現在約3万元の水準である。

我々は機器を採算割れで販売している、とWang氏は24日、記者に語った。「旧正月が近いが、多くの在庫があるのでそれらを処分したいのだが…S9機器がまだ40台以上もある。私はそれらを34日前に販売したが、毎日価格が下がっているので買い手がいつそれらを引き取るか決定していない。」

あるケースでは、買い手が売買契約を完全に破棄した。というのは、たとえ内金(通常売買価格の30%から50%)を失っても最新価格で機器を購入する方が有利だということが分かっているためである。

A3エディションとは異なり、S9 Antminer Huaqiang Northでリリースされて以来常に最も売れ行きが良いが、その価格もビットコイン市場の不振の悪影響を受けている。

S9は当初2万元をやや超える価格で、11月下旬から12月上旬には34,000元のピークをつけた。当時、利益上乗せ後35,000元の価格設定をした業者もいた。しかし、今は2万元近辺を上下している」と、SEG Plazaの販売代理店のSang氏は記者に語っている。

Huaqiang Northの販売業者の多くは、リスクを最小化するために直送方式に切り替えている。上乗せ利益は通常数百元である。Sang氏の店舗はほとんどの人気モデルを扱っているが在庫はない。「お客が注文書を送付してきて、我々はお客のために製品を探す。在庫は持たないので、リスクは完全に排除されている」と彼は語っている。

S9の価格低下は12月中旬から始まり、現在は2万元付近まで低下している。そのため古い在庫分は今は採算割れとなっている」と彼は説明している。

価格の引き下げは、価格の変動が最も大きい、Huaqing Northで販売された最初のビットコイン採掘機器の1つであるDash Coin Antminer D3から始まった。D3の価格急低下が市場のパニック売りの引き金となった。

D32017年の7月ないしは8月にHuaqiang Northに登場している。当時は2万元をわずかに超える価格であった。翌月からは、9月下旬から10月上旬にかけて下落が始まるまで、価格は3万元を超えるまで上昇した。D3の価格は一時期は数千元まで低下したが現在は1万元近辺の水準となっている。

価格はコイン採掘ビジネスの収益性にかかっている

A3の価格は約2万元の水準で安定するだろう。これは工場渡し価格である。しかし今はもう少し高い」と、Wang氏は説明している。

そうであれば、どのようにして採掘機器の価格は決まるのか。需要と供給が検討事項のひとつである。しかしながらさらに重要なことは、これらはコイン採掘のために使用されるため、採掘ビジネスの実現可能利益が採掘機器の価格決定の決定的な要因となる。

例えば、わずか10日前にA3機器は工場渡し価格の2倍の水準であった。よって当時は機器を購入することは利益の上がる投資であった。なぜならA3機器は毎日2,000元以上の利益を生み出せた(採掘の効率は、日ごとに低下する)。このことは回収期間が20日未満であったことを意味する。

Bitmain Technologiesは最大の価格決定力がある。同社は採掘機器市場で70%を超えるシェアを持ち、創業者で最高経営責任者であるWu Jihan氏はビットコインの世界で最も金持ちだとうたわれている。同社は、ビットコイン採掘事業以外に、ライトコインとダッシュの採掘機器の製造も行っている。販売業者と採掘業者は、同社が買い手に潜在的に提供できる利益金額に基づいて機器の価格を設定していると考えている。

Bitmain 128日にサイト上でA3の受付を開始している。引き渡し期間は320日から30日の間に設定されている。第2次受入れA3機器は第1次受入れA3機器と全く同じ構造であるが、価格は新規発売時の価格(2800元)の3分の1に過ぎない。

しかしながら、売り手も買い手も新価格を受け入れている。なぜならば新しく納入された機器は以前に納入された機器よりも少ない取引記録しか生み出せないからである。その結果、手に入るビットコインの総数減と採掘業者数増をもたらすことになる。換言すると、新しい採掘機器が買い手にもたらす利益は減少する。

仮想通貨の市場価格は毎日変動する。採掘機器の価格は大きく変動し、まったく予測不能であり、利益の予測は困難となる。

これまでのところ、今年に入ってから採掘機器の価格は仮想通貨の価値と足並みをそろえて下落している。現在最も有名なデジタル通貨であるビットコインの価格は、先月下旬と今月上旬に急低下している。一時は8,000米ドルを下回り、昨年ピークの水準(2万元)から60%低下している。その他の仮想通貨もすべて下落している。採掘市場の利益の縮小は採掘機器市場の価格低下につながっている。

「できればビットコイン価格が将来回復するとよいのだが」とWang氏は顧客に語っている。彼らの希望とは逆に、世界中の政府は仮想通貨市場の規制強化に向かうように見受けられる。

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