ダイムラーへの出資によって緊張が走り、AB ボルボが吉利関連の会長を交代させる

ダイムラーへの出資によって緊張が走り、AB ボルボが吉利関連の会長を交代させる

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yicaiglobal
Thu, 03/01/2018 - 10:29
ダイムラーへの出資によって緊張が走り、AB ボルボが吉利関連の会長を交代させる

(Yicai Global) Mar 1 -- スウェーデンのトラックメーカーであるABボルボは、Hakan Samuelsson 会長を同社の最高経営責任者であることを理由に交代させた。ABボルボはABボルボの最大のライバルの一つであるダイムラーの関連会社となっている。

ボルボを所有する浙江吉利集団は、ダイムラーの10%の株式を取得することによって、ボルボとの間で利益相反関係を生むこととなった。浙江吉利集団の経営陣はHakan Samuelsson氏を4月の総会で再任しない理由はその関連によるものだと言及している。

Samuelsson氏は、吉利がABボルボを取得した2年後の2012年から最高経営責任者を務めており、2016年にABボルボの取締役会に加わった。

今回の動きはダイムラーの株式購入をめぐる高い緊張のなかで起こった。226日に、ドイツのメディアであるHandelsblattは、消息筋を引用する形で、メルセデス・ベンツのオーナーが、管理委員会のポストを吉利が得ることを阻止したいと望んでいると伝えている。これは内部情報が会社からボルボへ漏れる可能性があるからだという。

同じ日に、地元の新聞社であるStuttgarter Zeitungは、ドイツの経済・エネルギー相のBrigitte Zypries氏がこの株式取得を慎重に見極める、と言及したと伝えている。ドイツの法律の規定では、25%を超える株式取得は政府の介入を招き、投資家は市場ルールを遵守しなければならない、と同氏は述べている。

しかしながら、ドイツ政府の報道官は225日に、監督官庁はダイムラー株の取引について認識しており、それは私企業が扱うべきビジネス上の判断だ、と発表している。今回の投資は少数株式持分に関するもので、経済上、独占禁止上の問題とはならない、とも語っている。

「我々は、株式取得に関するスウェーデンとドイツの懸念を理解しているが、すべてが法令に基づいており、また両企業の長期的な利益を考慮している」と吉利の広報及びブランド管理部門バイスプレジデントであるYang Xueliang氏は語っている。ダイムラーの管理委員会のメンバーを吉利が得るかどうかは、ドイツの法令が決めるので、当社の受け身の立場は影響を受けないだろう、とYang氏は付け加えている。

ドイツの証券取引法は、投資家がドイツの公開会社の議決権株式を3%取得した場合は、その企業と連邦金融監督局(BaFin)に通知しなければならない。また、5%10%15%を取得した場合も同様に通知しなければならない。

吉利は、ダイムラー株取得の計画を明らかにしておらず、またBaFinは開示ルール違反がなかったかどうか調査中で、もしあれば1,000万ユーロ(1,200万米ドル)の罰金が課せられる。

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